「ソーラーシェアリング」とは、農地、養殖漁場や牧畜場、あるいは庭園、屋上に降り注ぐ太陽光を事業や便益を継続しながら、事業に害になる強烈な太陽光や余剰の太陽光で発電を行うことをいいます。2003年年末、長島彬先生により、空中形太陽光発電装置が発案され、「ソーラーシェアリング」と名付けられました。特許公開制度を利用して誰もが使用出来る公知の技術となっています。

匝瑳市のソーラーシェアリング

  「ソーラーシェアリング」は、 土地を立体的に用いて、土地本来の目的である緑の保全し、農水産物を得ることと、太陽光発電の両方生かすことを可能とします。従来の野立て式のパネル設備は、大面積を必要とすることと森林の伐採による保水や除草剤の悪い影響を与えることが欠点です。「ソーラーシェアリング」は、この通常太陽光発電の欠点をクリアできます。強すぎる太陽を和らげるこの技術は、既存の農地や耕作放棄地に設置するので、保水や農薬、景観に悪影響が少ない製品でSDGsにもマッチした有望な技術です。 世界の食料とエネルギー問題を解決して「飢餓と貧困、略奪の無い世界を作る方法」として世界に発信する「日本発祥の文化」となることが期待されます。

 2019年6月5日、川崎商工会議所主催、「農業×太陽光発電特別視察千葉県匝瑳」に参加しました。太陽光発電には懐疑的でしたが、考えを一変しました。地上約3メーターにあるソーラーパネル下で普通に耕作を行っていました。ソーラーシェアリングです。日本の農地の半分で、日本の全電力を発電できるそうです。発明者の長島彬先生の話を聞いて、驚きました。農林省もその効果を認め、すでに全国2千カ所の許可を出しています。2020年1月には国会でも取り上げられました。
 ソーラーシェアリングは太陽光を2割程度カットすることになりますが、収穫量は変わりません。葉緑素の光飽和点の結果です。中国、韓国、アフリカで評価が高いとのことです。コロナ禍で回数は減っていますが、今でも月2回程度、CHO技術研究所(千葉県市原市)で農作業のお手伝いをしています。(2021/08現在)

農作業中の石原

 長島先生の新しい特許出願(2020/5)を受け、2020/12に、新製品「ソーラシェアリング3S」をCHO技術研究所(千葉県市原市)に設置しました。3Sとは、風に強い(ストロング)、簡単に施工できる(シンプル)、植物に優しい(スリム)の略です。傾斜地にも強い画期的な製品です。

記念碑と長島先生