2025年2月14日、市立川崎病院モニター会議にパネリストとして参加いたしました。
当日は野崎病院長にもご列席いただき、中田副院長の進行のもと、病院を利用される患者様がより快適にお過ごしいただくための具体的な改善策について活発な意見交換を行いました。特に、待ち時間対策院内ロビーの活用病室・レストランの改善などを中心に議論し、市立川崎病院が「選ばれる病院」であり続けるためには、日々の地道な改善ホスピタリティーの向上が欠かせないと改めて実感いたしました。


■主な検討テーマ

  1. 待ち時間対策
  • 受付や予約システムの見直し
  • 診療の質とのバランスを保ちながらの時間短縮策
  • 待ち時間がどうしても生じる場合に、有意義に過ごせる環境(情報提供やスペースの確保)の検討
  1. 院内ロビーの活用
  • スペースが限られる中での効率的な導線設計
  • 待合スペースの快適性向上、視覚的案内表示の充実
  • サイネージやスマホアプリを活用した受付番号や病院情報の提示
  1. 病室・レストランの改善
  • 病室内の快適性や安全性を高めるための設備改良、老朽化対策
  • 15階レストランをカフェ的に活用し、患者様・利用者様がリラックスできる環境づくり
  • 食事スペースの雰囲気や質の向上が、病院全体の印象アップにつながる可能性

■自己紹介

私は若い頃、明治製菓のMR(医薬情報担当者)として15年間勤務し、開業医から大学病院まで幅広い医療現場を担当してきました。その経験を通じて、医療の現場で働く方々が抱える課題や医療提供体制の仕組みを学ぶことができました。

その後は、川崎市幸区・堀川町のソリッドスクエア内でフィットネスクラブ「ザバススポーツクラブ」を立ち上げ、12年間にわたり経営。公共施設の指定管理をはじめ、運営管理や利用者サービスの向上に努めるなかで、施設経営やマーケティングのノウハウを培ってまいりました。

また、北海道函館の菓子製造企業である道南食品の社長を4年間務め、製造ラインや設備の安全管理、品質管理の重要性を現場とともに追求してまいりました。施設における安全や品質の維持は、医療施設と同様に日々の管理が欠かせないため、この経験は病院経営・運営にも通じる部分が多いと感じています。

さらに、兄が国立箱根病院の院長を長年務めており、私自身も病院経営や病院運営に関心を持つ機会が多くありました。国立病院の役割や経営体制について、身近なところから学ばせてもらったことは、今回のようなモニター会議での意見提供にとても役立っていると実感しております。

現在は、川崎市幸区古市場で「ロビーム」という会社を経営する傍ら、国の依頼により国家試験の委員(施設運営・マーケティング)を務めています。さまざまな分野で得た知見や経験を活かし、今後も地域や医療分野の発展に寄与していきたいと考えています。


■今後への想い

今回のモニター会議では、川崎病院が目指す姿や課題について、多くの気づきや学びをいただきました。病院経営や運営に関わる多くのステークホルダーがそれぞれの視点を共有し合うことで、より良い医療環境が生まれると確信しています。

「選ばれる病院」となるためには、患者様をはじめ利用者の声に寄り添い、細やかな改善を積み重ねることが大切です。今後もこうした機会を通じ、医療と地域をつなぐ一助となれるよう尽力してまいります。

引き続き、皆様のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。