2017年国際ロボット展

 最終日の土曜日とあって大混雑の様相でした。はじめにサービスロボットのコーナーから見学しました。介護ロボットや見守りロボット、人型ロボットが出品されていましたが、驚くようなブースはありませんでした。産学共同のプロジェクトが多く、大学や国(NEDO)地方自治体(県)と大学、企業のコラボが目立ちました。早稲田大学は、タオルの「折りたたみ」をディープラーニングで実現するロボットを出品していました。慶応大学は、人の動きを忠実に再現するロボットを展示していました。人型ロボットはデザイン、動きともトヨタのロボットが出色でした。会話型のロボットは全く実用にならないレベルです。パワースーツは小型化されたこともあり、実用化までもう少しとの印象を持ちました。介護現場では車椅子よりパワースーツの方が実用性高いかもしれません。一つだけ注目に値するロボットがありました。ドローンを空中に飛ばすのではなくて壁に向かって風を吹き付け、垂直に壁を登るロボットでした。ラジコンメーカーの出品でしたが、素晴らしいロボットです。まだ小さくて、重いものを搭載できませんが、大型化すれば窓拭きやビルの外装メンテナンスに威力を発揮する可能性があります。

トヨタ人型ロボット
壁のぼりドローン

  一方、産業用ロボットはさすがの一言です。安川電機、ファナックをはじめ、圧倒されました。何よりも出品会社の従業員の皆さんが、世界をリードしている誇りと、世界を変革している自信に満ちあふれていました。老齢化による人手不足は、海外労働力導入よりロボット化の方が現実的だとの思いを強くしました。生産現場ではロボットなしに今後のビジネスは語れないと思います。

ファナック